ライブレポート６６（by 清水裕介）

　いやあごめんなさい、のっけから消極的な言葉しか浮かんでこなくて。ほんのお茶目ゴコロです(でも結婚に関する ポジティブな格言めいた言葉って考えてみるとあんまなくないですか？)。クロゴメさんご夫妻のお幸せを心から祈っています。そう、 直接僕らとは何の関係もない若いお二人がたまたま僕らの出演予定日に２次会会場としてお店を選んだもんで、急遽僕らはご祝儀代わりの おめでたい曲をカバーしたりしなければならなくなったのよ。
　しかし結婚式もなかなかいいもんですな。お二人は職場結婚なさったようで、会社の社長から上司、同僚までわんさか来ていて和気 あいあいと盛り上がってらした。人の会社の人間模様をハタからこうして眺めるのって面白いですね。一代で会社を築いた社長とその 創業当時からの古株社員達みたいな(あくまで想像)テーブルがあって、そこと職場の花の20代そこそこの若手ＯＬとのちょっとセクハラちっくなやり取りみたいのが見れたし良かったよ。『総務部総務課山口六平太』みたいな感じ。ごぞんじ？業界大手大日自動車の総務課に 勤める一見冴えない若者が、その機転と持ち前のポジティブシンキングで様々な問題を解決し最後には社長にも気に入られ社長秘書と付き 合っちゃったりしてやんの。現在もビックコミックスペリオールにて好評連載中。好きなんだよねこの手のマンガ結構。
　まあそれはそれとして、この日のライブは皆さんいい人たちばっかりでカバー曲もまんまと当たったし楽しかったなあ。(『花』と 『涙そうそう』と『はじめての チュウ』と北斗神拳のオープニングテーマもやりました。)　またやりたいなこーいうパーティーバンド みたいなの。ギャラも良かったし。タダメシタダザケだったしさ。
　それにこの日は有名曲の威力みたいなものをまざまざと思い知らされたなあ。最後『涙そうそう』やるときなんかもうフロアの熱気は 最高潮みたいな、オーディエンス全て総立ちみたいな。まあそれはちょっと言い過ぎだけど。でも我々の曲で客席をあんなに盛り上げた ことなんていまだかつてないんじゃない？嬉しいような悔しいような複雑な気持ち。北斗の拳は我々の意気込みほどは盛り上がんなかった かなあ。面白いと思ったんだけどなあ、オレとコグチのクリスタルキング。
　とまあそんな感じでね、今回も僕らは辛くも勝利を修め、幾ばくかの経験値と数十ゴールド程度の小銭を手に入れたのだったのだよ。 果たしてちゃんとラスボスのいるダンジョンに向かってるのかなあ。でも人生のレベルはきっと上がってるはず、うん。得がたい経験 してるよなあ俺達。