1、Dixie Pork | 2、ミッキー&シロウ | 3、Hot Kuma |
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久しぶりのクロコダイル、ワニの置物は相変わらず鈍く光り輝いていた。バンドを去って
しまったアキヤマがかつて開拓してくれた店だ。しかし僕たちがいたらなかったのか、数回出演した後はその後の出演依頼が来ることは
なかった。そんなお店から久しぶりのお声ががかかったのだ。バンドでいろいろとお世話になっているサクライさんの口利きがあった為
らしい。大変ありがたい。
さてこの日はそんな期待にこたえる演奏が出来ていたのだろうか。何しろ激しいプレッシャーだったのだ。対バンはホット・クマと
ミッキー&シロウという、メンバー全員がスタジオミュージシャンとして活躍するバンドである。だがあの日を思い出すと緊張という
よりは僕自身に関してはだが、まるで親の前で覚えたての歌を披露するはしゃいだ子供のような気分だった。まさにそれである。緊張
していながらものびのびと自分のすべてを出せるような、そんなどこかでリラックスした雰囲気があった。矛盾するようだが分かって
頂けるだろうか。果たしてそれがプロを目指す者のみとして正しいことなのかは分からないが、この日はそうだったのだ。イシイアキオ
さんと対バンした時もそうであった気がする。僕らは子供なのだ。
自分たちの舞台がハネてしまえば後はさらにリラックス、だらだらとまでは言わないが、よりくつろいで対バンの演奏を楽しむ。
ましてやこの日は大先輩、しっかりと勉強させていただいた。二バンドの音楽性は好対照といえるかもしれない。最低限の打ち合わせ
だけでインプロビゼーションを爆発させるミッキー&シロウ。曲は60〜70年代のカバーが中心なのだが、打ち合わせすらしていなかった
曲までメドレーの中で飛び出していたらしい。それに対するホット・クマは綿密なアレンジと多彩な曲、特にメンバー全員が担当する
コーラスワークは素晴らしい。はっきりいって同じ人間とは思えないぐらい感動してしまった。それにくらべ自分達はなんと未熟なんだ
ろう、そんないろんな思いが交差して気がついたら涙さえ出ていた。本当に幸せな夜だったのかもしれない。
打ち上げも楽しいものだった。店内で軽く飲んでいただけだがディキシーポークでかたまって飲んでいたら、あちらから声をかけて
いただいた。当然音楽の話で盛り上がる。僕たちが好きな当時のミュージシャンの裏話や、先輩たちが僕らと同い年のころの話。皆さん
本当に優しく格好がよくて、それでいて謙虚な人たちばかりだった。どうしてミュージシャンてこんなにいいんだろうか。
12時過ぎには店も閉店になり、それぞれのバンドたちはそれぞれの機材車に楽器を積み込み、それぞれの方向へと帰ってゆく。
ミッキーさんはベースを片手にバイクにまたがって帰って行った。カッコいい!ビール何本飲んだんですか!僕らも人のことは言え
ない。酒気帯び運転はミュージシャンの常なのだ。そして環七でラーメン喰って帰った。毎日がこういう日だったらいいのにな。誰か
ツアーとか呼んでください。
今週のおまけ
前回話した『タカダワタル的』観てきました。ホームラン軒の歌が良かった。息子さんもかっこ良かった。あと
『永遠のモータウン』も観てきました。最高でした。『スクールオブロック』も観たよ。最近音楽系のいい話に良く出会う。
『のだめカンタービレ』という少女漫画も良かった。クラシックの音大生のお話。ああ学生時代に戻りたいな・・・。どうして我が家は
4人もいるのに女の子が一人もいないんだろう。
そういえば最近家にもう一人増えたんです。部屋一つつぶすほどの大荷物を抱えてやってきたソイツの名はアベタクホ。阿部写真館の
御曹司です。このホームページを見た徳島在住の方がいらっしゃったら、是非ご両親の彼は元気でやっていると伝えてあげて下さい。
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