ライブレポート40(by 渥美朋久)



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2004.5.29. 高円寺 Show Boat

Open…18:00〜、Start…18:30〜、Dixie Porkは5バンド目、21:10〜、Charge…1800円


当日の出演バンド順

1、Sole Jack Cay
前一緒にやった時とバンド名が変わっております
2、Sexperience
これぞ男の中の男って感じ
3、Mark Travis Group
個性的…ですよね


4、ズクナシ
いつも衣装にはこだわりを見せる
5、Dixie Pork
燃え尽きました



今回は演奏の間にMCを入れてみた
…Sole Jack Cay の加藤さんと

曲目

1、パイン(パライゾのイントロ)
2、ガッチャ
3、Find My Country Road
4、Jet Stream
5、ぐるぐる Night
6、パライゾ(イベントバージョン)
7、Mountain Pa Pa
8、スーパーマン(アンコール)


 イベントだ。遂にきちまった。はじめてのイベントだ。「みんなのぶた」や。

 JR高円寺駅を降りて中通商店街のピンキーゾーンを抜けると高円寺ショウボートはある。
 僕達が初企画イベントに選んだハコだ。当日僕達はライブハウスに一番乗りできた。(あたりまえだが・・)入口にある黒板には その日の出演バンド、そしてイベント名「みんなのぶた」がカラフルに書かれている。それをみてひとり悦に入りながらライブハウス へと続く階段をくだった。
 僕達が自分達企画のイベントを試みようと決心したのはもう三ヶ月以上も前のことである。バンドを組んで何年もたつのになぜ今まで イベントを企画しなかったのか・・・それはただ単にみんな怠け者であった。としか考えられない。やればいいのにやらない。動き そうで動かない…は、僕達がみんなO型であるのが関係するかはわからないけど言い訳の仕様のない悪癖である。そんな怠惰な僕達が 『みんなのぶた』は、シャンパン片手に、
Dixie Pork 各メンバーの挨拶から始まった イベントをやろうと思い立ったのは、きっと周りの影響である。自分達と仲のよいバンドがこぞってイベントし始めたもんだから なんか焦っちゃったのである。俺達だけやってないし!!そう右ならえ教育が抜けきれてない僕達にとって、置いてけぼりはかなり 耐え難いところである。その辺の心理は(〜ちゃんはこれ持ってないの?みんな持ってるよ)という言葉に耐え難い焦燥感を感じる 小学生の様で情けないが、いかんせん僕達はそのレベルなのであろう。なにはともあれ小学生レベルの僕達はみんなに追いつくために やっと決心したのだ。イベントをやらねば!!!と・・・
 今回のイベントを作り上げてくれたバンドさんは、いずれも過去に僕達が共演してまた一緒にやりたいと思ったバンドさんで、つまり ディキシーポークオールスターなわけで、みなさんが出演をオーケーしてくれたことだけでかなりテンションはあがっていた。いつもは 自分達の演奏が終わると他のバンドをなにやら敵対しつつ見てしまうのに、今回は自分達の演奏以外でもずっと楽しいのである。 イベントっていいなと心から思う。

 さて僕達ディキシーポークの未熟なオープニングセレモニーが終わり、ややざわついた会場に一番に演奏して もらったのは、今回出演したバンドの中でもディキシーポークと一番付き合いの長い Sole Jack Cay だ。彼らは Vo&G、G、B、 Key、Drの5人編成で、ブラックミュージックや僕達も大好きなアメリカ南部の音楽の匂いが強い楽曲なんだけれども、歌謡曲の 匂いが時折ほわ〜っと漂ってきたりして、ほんと一筋縄じゃない大人なバンドだと思う。演奏もすんごいしっかりしてるし・・今回 だって30分のステージだと言うのにアップテンポな曲からバラードまで、ほんとにうまくはまっていて、僕がこんなことを言うのは 音楽的には我々と近いはずなのに
…なんか格好いい Jack Cay … ほんとに失礼だけど、プロのライブを見に行ったような安心感とまとまりがあった。Jack Cayのステージを見ると、僕達も同じような ことやりたいのにどうしてこうもちがうかなあ・・とちょっとへこむのも事実だ。僕達にないものを殆ど持っている。当面のお手本を 今回もみせてもらった気がした。
 Jack Cayが見事に会場をホットにしてくれたあとに待っていたのは、ど〜ん、千葉が生んだセクハラロックバンド Sexperience だ。 彼らとはあるイベントで知り合ったのだが、なんつっても僕は彼らの男臭さに惹かれた。若い女性がメインの音楽市場を相手に、 音楽性、MC、ステージングなどすべてにおいて同調していない気がしたのだ。男として生まれ、男として育ち、男として楽器を手に したその思いを曲げずにストレートに全力で観客にぶつける。そんな潔さを彼らには感じた。だからなのか彼らのステージは迷いの ない、すごいパワーに溢れている。今回のステージは以前共演したときよりもますますパワーアップしていて、多くのお客さんも今回 初めてみるであろう Sexperience に圧倒されていると言った感じだった。歪んだギターに張り裂けんばかりの歌声、不器用なまでに 全力の彼らのステージの後には少しの痛みと爽快感があった。
 Sexperience のステージの後、やや緊張感の残る会場にサードマンとして出演してもらったのは Mark Travis Group だ。このバンド は先輩で、個人的に僕はファンなのでなかなか客観的にはみつめられないが、このバンドの魅力はと聞かれたら、曲がもすごくいい= すべて名曲である。と私は答えると思う。確かにメンバーの方もGの梅さん、Voの宮さんを中心に個性的で魅力的だし、微妙に ゆるい、マイペースなステージング(ゆるいと言うと語弊があるのかもしれないがとにかく普通のテンポではないのだ)も僕のような ファンにはたまらないところであるが、最初に Mark Travis を見たときに受けた印象は「なんていい曲ばかりなんだ」だったから、 やはり一番の魅力は圧倒的な楽曲のよさであると思う。なんか俺はファンのくせに生意気だなあ・・まあそれはそうと今回のイベントに おけるマークさんはというと相変わらずマイペースで自分達の世界を作り上げていた。観客を無理にのせようとなんて一般的なことは しないもんだからお客さんも肩透かしを食らった感じではじめは戸惑っているのだが、だんだんとそのペースに飲まれていくのが ハッキリわかった。各々楽にし始め、30分経った後の会場は完全に Mark Travis 色だった。すごい脱力感が漂っていた。恐るべし Mark Travis Group・・この勢いは誰にも止められないだろう。う〜ん、凄い。。
お客さんをかなり盛り上げてくれたズクナシ  イベントも終盤に差し掛かり、4番目として登場してくれたのがこのイベント紅一点、いや四点というべきか、女の子四人組みの バンド「ズクナシ」だった。「ズクナシ」とは長野県の言葉で'ろくでなし'と言う意味らしいのだが、とんでもない、「ズクナシ」は すんごくロックなカッコいいバンドである。特にVoのぐっさん(通称)の個性や存在感にはほんとに非凡なものを感じる。歌にしても 動きにしても喋りにしてもひとつひとつに重みがある。それにバンドのサウンドも四人の信頼のがそのまま音になっていて、息が ぴったりそれはすごい一体感である。僕は何度もズクナシのステージを見ているのだが、そのときどんな低いテンションでも彼女達の ステージを見ていると必ず動きたくなる衝動に襲われる。なんかライブに一緒に参加したくなるのだ。「みんなのぶた」に来てくれて いたお客さんの殆どもやはり体を動かしていた。そして楽しい!という言葉をなんども耳にした。「ズクナシ」はこの日も素晴らしい 演奏でみんなをしあわせにしていた。ズクナシ流ハッピーソングで・・
 そんで最後っていったらやっぱり僕達ディキシーポークなんだけれども、ステージ出るまではかなり不安でした。僕達の前で盛り 上げてくれたズクナシや、それまで演奏してくれたバンドが素晴らしいもんだから、俺達とりで大丈夫?とかちょっと思ってた。まあ でも出なきゃこのイベントしまらないわけで、やるしかないわけでして、かなり気合入れてステージに上がった。どんなステージだった かというと実は興奮していてあまり覚えてないんだけど、なんかお客さんの力をとても感じたなっていう印象だった。僕達の出す音に 反応してくれる人たちがいる。そのありがたさが身にしみた。バンドをずっとやっていて、僕なんかたまに何が面白くてやってるの かな?ってほんとに思うわけじゃないけど、なんか動機がからだの芯まで届いてこないときとかある。こんかいイベントをしてみて、 なんでバンドやってるのか分かった気がした。みんなに自分達の音楽で楽しんで欲しい。それなんだなって・・

 今回僕達の至らないところの多いイベントに快諾して出演してくれたバンドさんはもちろん、大事な土曜の 休みを「みんなのぶた」に費やしてくれたお客さんにほんとーに感謝です。そして高円寺 Show Boat のスタッフの方はとてもいい人 です。けしてえらぶらない。とくにブッキングマネージャーの印藤さんにはほんとにお世話になりました。僕達のいい加減さを知ってか 知らずか、イベントの話が進んでるかどうかをマメにチェックしてくれて。多分僕達のことだから、そのチェック電話がなければ イベント自体怪しかったと思う。消えていた可能性もめない・・ありがとうございます印藤さん。

 それではみなさん次回の「みんなのぶた」をお楽しみに〜

今回の Dixie Pork のライブ写真はこちら♪


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