下北沢に向かうのは何度目になるのだろう。
ガレージ出演もすっかり定着し、複雑な一方通行に迷わなくなった僕らに思わず笑みがこぼれてしまう。バンドをやっていると
僕なんかはそんなところで嬉しくなってしまう。くだらないかもしれないがそんなものだ。初めての場所へのおつかいにドキドキして
いたのに、2度3度行くうちに慣れて、「おつかい行こうか?」と粋がってしまう子供と重なって見える。僕はそんな子供を見ると
嬉しくなってしまうのだ。自分もバンドメンバーなのに、なぜかバンドは自分の子供のように見える。不思議だ。
この日は特別なイベントではなく通常ブッキングだったのだが、対バンに以前にもガレージで一緒したユニットバスベイビーズが
いたのは嬉しい知らせの一つだった。ユニットバスベイビーズは、言ってみればギターポップのバンドだが、ライブを見ていると、
ポップな楽曲には似つかわしくないロック魂を感じる。特に女性ベーシストの動きが顕著で、その感情が表面に出たプレイに思わず
目を見張る。そう、くぎ付けである。楽器が前に出ていない、まず人ありきなのである。僕は「まず人ありき」に大賛成派なので、
楽器に踊らされていないユニットバスベイビーズを見ていると、カッコイイ!!の賛辞を惜しみなく送ってしまうのである。
ユニットバスベイビーズバンザイ!!
話しを戻して、僕たちディキシーポークはというと、この日は新曲「Eko Eko」があった。ゆったりとしたテンポに
小口氏のおもしろおかしな歌詞がのっかったこの曲は、僕なんかはディキシーのど真ん中の曲だと思っている。実際初めて披露した
反応は上々だった。やはり自分達のカラーがよく出ていたのだろう。とても確かな手応えを感じた。
ライブハウスへの道にはすっかり慣れてしまったが、やっぱり新曲をお披露目するときなどは「初おつかい状態」になる気が
気じゃない。清水さんの歌詞から引用するなら「期待と不安によじれる状態」である。これはやはり「よじれる」がポイントだろう。
まあそんなことはいいとして、新曲などによって気が気じゃない状態になれるから、バンドは。
「常に新鮮で魅力的なんだろう」。それを実感したライブだった。
それにしてもSEで使ったブルースブラザーズの曲は車の聴いたときは「おおっ、これだ!!」と一同大賛成 してたのに、本番になって聴いた時はマヌケすぎて、それが流れた瞬間みんなこわばった顔を見合わせていた。是非聴いてほしい。 「Soul Finger」という曲である。
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