グアムは2月でも夏です


 2004,2,10〜2,14…グアム(アメリカ準州グアム)



  2004年2月10日(1日目)

 今回第1回目として訪れたのはグアム島である。成田空港からたった3時間で行けるということで日本人もたくさん押しかけているのに、開発されているすぐ隣にはまだまだ手付かずの自然で溢れているという、魅力ある島だ。何を隠そう私の初めての海外はここグアム島で(もう15年以上も前だが)、今回でグアムは3度目。海外旅行が楽しくなってきてから訪れたのは初である。…といっても昔すぎて、どのような所だったかはほとんど覚えていない。しかし写真は残っているので、家を出る前によく見直し、なるたけ当時の印象を思い出しながら、今のグアムと向き合うことにした。

 今回の飛行機はコンチネンタル航空で、アメリカのキャリアの会社である。ここで私は声を大にして言いたい。「海外に行く時はなるたけその国の航空会社を使ってもらいたい。」というものである。やはり成田空港で飛行機に乗った瞬間から「ハロー!」と挨拶するのは気持ちの良いもので、いやがおうにも海外気分が高まる。それに、地元のことに精通しているのも心強い。確かに日本の常識が通じなかったり(温かい緑茶を出された時に、シュガーorミルク?と聞かれた…という話しがある)、言葉が不安というのもあるのだが、どうせ現地に行ったらその国の常識で過ごさねばならないのだ。そのウォーミングアップだと思えば気が紛れるであろう。
 そんなこんなで飛行機はグアムに到着。そのとき時刻は15:45。まだ16:00前であるということに、グアムの近さを感じる。空港から外に出ると……蒸し暑っ!!
 やはり日本が真冬の時に来るのが最高である。ほんの3、4時間前までは寒いところでちぢこまっていたかと思うと、本当に来て良かったと思う。しかし空は厚い雲で覆われているようだった。ツアー会社の人曰く、ここのところずっと天気は良くない、たまに晴れてもグアムは天気が変わりやすく、天気予報もはっきり言って信用できるものではない…ということらしい。まあ今日も含めて5日間いるのだから、一日ぐらい晴れている日があるだろうとは思うのだが…。

 ホテルに荷物を置いて、早速ショッピングにくりだす。…といっても今日は見るだけ。予め品物を見ておき、後日買うほうが何かと効率が良い。向かった場所はとりあえず有名な店DFSギャラリア・グアム(以下DFS)。これは世界各地に支店を持ち、あらゆる高級ブランド品からみやげ物まで、とにかく何でも手に入る日系の免税店であり、日本語OKなので、海外での買い物では何かと便利な場所なのである。が、実はグアムは自由貿易国、要するに輸入関税のかからない国で、なおかつアメリカの準州でもあるため、本土のように消費税もかからない。つまりグアムのすべてが免税店だと思って良い。そうするとDFSの魅力は薄くなる。しかも一概にいちばん安いとも言えないし…。
 ではなぜそこに向かったのか。これはDFSが、ホテルからDFSまでのタクシー代を負担してくれるというサービスを行っているからに他ならない。これに必要なのはDFSのショッピングカードのみ!ツアー旅行なら必ず付いてくるし、なくてもDFSで簡単に作ってくれるので問題ナシ。どんどん使いましょう。

 さて、今夜の食事が今日の本命のポイントで、その店の名は『カフェクレア』。日本人が経営しているこの店はかなりおすすめ。グアムはアメリカだけに、日本人の口に合うおいしいレストランというのはなかなか巡り会えない。しかもワンパターンなメニューになりがちな感じもある。しかしこの店は心配御無用。メニューも豊富で量もバッチリ、そして美味しい!さらにここのマスターは気さくな方で、初めて訪れても緊張とかそんなものは一切ありません。しかもこのお方情報通で、おすすめのビーチやドライブのコース、今度の何曜日にこんな催し物があるなど、聞けば(いや、聞かなくても)教えてくれます。そして嬉しいのが、日本語対応のパソコンがあり、無料でネットが使えるということである。グアムではインターネットにアクセスできる場所がまだまだ少なく、あっても高かったり、日本語対応でないのがほとんど。そんな中このカフェクレア、最高です。ネット目的で行っても良いくらい。グアムに訪れた際には是非!お店のHPからネット予約すると、メニューもれなく10%オフ(たまにネット限定メニューとかもある)なので、HPのアドレスも載せます。⇒http://www.catcrea.comです。おすすめはビーフシチューだとか…。

 まだ1日目なのにこんなに書いてしまった…つまりはグアムがいかに魅力的かということですよ。


  2004年2月11日(2日目)

 今日から1日間、車を借りる。初の海外ドライブ(自分で運転する)である。グアムで車を借りるのは簡単で、日本の免許証さえあれば良い。一応私は日本からネットで予約したが、ピークのシーズンではない限り、わりと簡単に希望通りの車種が借りられるみたいだ。しかしレンタカー会社選びにはかなり悩んだ。私は行く前からかなり調べ、やっと1つのレンタカー会社に辿りついた。その名は『スマートレンタカー』である。
 まず@安いということ。他のも色々見たが、ここのは割安だ。そしてAすべて保険料込みの値段であること。これは大事で、基本的にもしもの事を考えると保険に入っておいたほうがベターなのであるが、保険は色々あって複雑で、わかりにくい。そして1つの保険につき別料金だったりするが、ここでは基本料金にすべて含まれている。そしてB1日の数え方が24時間であるということ。地味な考えだが、これは使い方によっては2日間使えるというわけだ。実際我々は昼12時過ぎぐらいから借りて、翌日の12時に返した。ここもスタッフは日本人だったので、トラブルもなく手続きは終わり、いざドライブへと向かった。ついでにこのスマートレンタカーのHPアドレスはhttp://smart-co.jp/index2.htmlである。グアムでドライブへ行く際には利用してみてはいかがだろう。私の借りた車ではCDも聴けました。

ハガニアの街並み ハガニアから車で20分くらいでこんなところ 車の中で最近はまっている THE BOOM を聴きながら順調にドライブは進む。左ハンドルで最初は戸惑ったが(特にウィンカーとワイパーも右ハンドル車と逆だから困った)徐々に慣れ、最初の目的地であるハガニアに着く頃には車庫入れも楽々?できるようになっていた。
 ハガニアはグアムの首都で…といっても人口は約1100人程度。グアムの先住民であるチャモロ人が多く暮らしている。中世にはスペイン政庁が築かれ、19世紀末の戦争後、アメリカ統治に切り替わっても政庁はハガニアに置かれていて、現在でもスペイン時代の名残が多く見られるところである。確かにハガニア大聖堂と呼ばれるカトリック教会はあるし、スペイン広場には数多くの、スペインを感じさせる建造物が残っている。確かに、ハガニア、ハガニアというが、スペイン語っぽく、アガーニャと呼んでいる人もいたような気がしたし(気のせいかもしれないので注意)…。アメリカという文化の中において、スペインの歴史を垣間見たという感じの村だった。

 そしてこのあとは島を半時計回りにぐるっと車で一周した。島の北東部はアメリカの軍事施設ばかりで、あまり見るところはないのだが、南西部はホント田舎の島といった感じで、のどかの一言に尽きる。ハガニアの辺りでは道は片側3〜4車線もあって、車もひっきりなしに往来していたのだが、南半分は片側1車線に…しかも対向車もほとんど見かけなくなった。あまりにも急に昔ながらの風景になるのでこれにはびっくりした。バスツアーとかではないので、気になったポイントがあったらすぐ車を停めて降りられる。こんな自由な旅もなかなか良いではないか。
 しかしどうも天気はいまひとつで、道中スコール並の雨が何回も来た。噂には聞いていたがホントどしゃ降りというかバケツの水をひっくり返したような大雨である。ワイパーが雨に追いつかず、ほとんど前が見えない状態…なんてこともあったが、とにかく南部は面白い。ドライブには絶対組みこむべきところである(他に行くところが少ないというのもあるが)。
 グアム島半周ドライブは、駆け足で3時間ぐらい、色々寄り道しても6時間ぐらいあればもとの場所に戻ってきてしまう。我々も夕方5時前には戻ってきてしまったので、この日はグアム最大のショッピングモール、マイクロネシアモールやその隣のペイレス スーパーマーケット(24時間営業!)、アメリカ型ディスカウントストアであるKマート等に行った。これらはバスでも気軽に行ける場所なのだが、やはり車は便利である。荷物の多さに気を使わなくて良い。確かにこれらの店は、多く買わないでどうするといったようなものばかり。やはりグアムもアメリカ、車社会なのである。

 グアムはひとりあたりのペッパーソース消費量が世界一というのを御存知だろうか。レストランのテーブルには必ずペッパーソースが置いてある。トウガラシを自宅で栽培している人も多いという。そんな好みも手伝って、グアムにはたくさんのタイレストランがあり、しかもどこも本格的で手頃な値段。海外でレストランに行くと、「失敗した…」というのはよくある話しだが、グアムのタイ料理屋に行けばとりあえずは間違いはない。
 ではなぜグアムではタイ料理が盛んなのか。タイにはアメリカ空軍の基地があり、海軍の船も必ず停泊し長旅の疲れやなにかを港町で過ごす。そこでラブラブになったアメリカ人とタイ人が結婚して、基地の島グアムにやってくるらしい。そしてタイ人の奥さんがグアムに移り住んで、簡単に始められるものがレストランというわけである。ファミリービジネスを起こしやすいこと、そして何よりローカルの口に合うことから、そこそこ繁盛する見通しもつき、現在でもポピュラーな料理となっているのである。
 我々はせっかくなので車でしか来れない場所(ほとんどそうなのだが…1件だけホテルエリアにある)にある、ビンミンレストランというタイとベトナム料理の店に行った。ホテルエリアにある店は日本人が結構いたりするものなのだが、ここではローカルばかり(空いてたけど)。むしろ日本人が珍しいくらいなのかもしれない。味も値段も全て良し!飲み物もいれてひとり13ドルぐらいだったけど…食べ過ぎた…。帰る際に店員に「歩きか」と聞かれて「車で来た」と言ったら驚かれた。きっと日本人だから若く見られたに違いない。紳士的に接してくれたあの男の店員の人も、昔軍人だったのだろうか

  2004年2月12日(3日目)

恋人岬に行くまでの道 左ハンドルも既に余裕が  今日は車を正午までに返さなくてはいけないため、車で行くと便利な場所である恋人岬へとまずは向かった。しかしグアム(アメリカ本土もそうなのだろうか)の道は走りやすい!ドライバー向けにできているのだろうか。運転するごとに楽しくなってきてしまう。今度来るときはまるまる3日間とか借りてもいいくらいだ。
 恋人岬は、タモン湾という、ホテルエリアが広がる湾のいちばん北側にある岬の名前で、グアムでも屈指の景勝地として有名である。バスでも来れるが、やはりレンタカーが早くて便利だ。展望台もあるのだが、そこだけ入場料がかかり大人3ドル…。その周りだけを見ることにしておいた。しばらくそこにいるとトロリーバスがやってきて、十数人の日本人観光客を降ろし発車をする。つまり今降りた日本人は次のバスが来るまで動けない。時刻表もあるにはあるが、あまり当てにならない。かといって、現地ツアーで来ようとすると20ドルくらいかかったりする。結局はレンタカーかもしれない。ついでにタクシーだと片道5ドル強(ただし恋人岬見学中でも居てもらわないといけないが…)である。

 さて、ついにレンタカーともおさらば。ここからは基本的にバスかタクシーか歩きだ。ただしこの日に行けた店は昨日行ったマイクロネシアモール(ここでの買い物を終わらせるため)とDFS(同じく)のみ。やはりレンタカーの便利さを感じさせた。また、どうせ車を運転しないのなら…ということで、泊まったホテルのバー(これが外にありとても良い雰囲気)でハッピーアワーを利用して、夕方くらいに酒を飲んだりした後、タクシーで移動…という感じにした。ハッピーアワーというのは簡単に言うと、空いている時間にドリンクを安くして、お客さんを呼びこもうという飲食店の時間限定割引サービスのことである。ポピュラーなサービスでは、飲み物の割引(半額くらいのところまである)、おつまみ(結構豪勢、食べ放題になるものまで)が付く…など。これを利用しない手はありません。結構いい気分のまま、この日の夜ご飯は韓国料理のレストラン(名前忘れた)で。これまた美味しかったし(特にキムチが)、ホテルまで無料送迎というのもありがたかった。この送迎、どんなものかというと、店の人(店主の奥さんだろうか)が自分の車で送ってくれるというもの。赤ちゃんを置いてはこれなかったのか、赤ちゃんも車に乗せて我々と出発。うちらが珍しいのか、ホテルまでの道中ずっと、私とにらめっこみたいなものを続けていた。なんかアットホームな感じで、良い経験だったように思う。

  2004年2月13日(4日目)

ヒルトン内のプール ついに晴れの日がやってきた。今までは雨こそ降らない時はあったものの、雲が多く太陽はたまにしか顔を出してなかった。しかし今日はバッチリ晴れ。お天道様がいつになく眩しい。今日は昼まで泳いでようと思った。
 今回泊まったホテルは『ヒルトンホテルリゾート&スパ』である。さすが世界のヒルトン、プールも充実している。そしてホテルの前にはビーチが広がり、部屋からそのまま来れるというのもポイントが高い。グアムには数多くのホテルがあるが、どうせ日本から行ける海外では安いうちに入るのだから、少しお金をかけてこういう所に行くのも悪くはないと思う。しかもヒルトンならDFSがホテル内にあるし、前述のようにプールやビーチの充実(タオル貸し出しも無料)、またホテル内のツリーバーというバーも魅力的です。さらに付け加えれば、1階で売っているクッキーもこれまた絶品です。話しが少し脱線してしまったが、プールも海も楽しめた。時間にして2、3時間ぐらいだと思うが、身体はかなり焼けてしまった。グアムの日差し恐るべしである。そういえば初めて親と来た時、親はこのグアム旅行で日焼けがひどくシミになってしまった。日焼け対策は万全にしておいた方がよさそうである。

途中、虹がかかっているのが見えた。右がJPストア さて、午後は買い物の総仕上げである。ブランド品からマカデミアナッツ(私は個人的にクランチチョコタイプを買っているが)からみやげ物まで一気に買う。もちろん訪れた店もそれなりに多い。その中でいちばんのお薦めは…はい、JPストアです。DFSから坂を少し上がってすぐ。店構えがハデなのですぐにわかるはず。グアムプラザホテル(ホテル指定無しの格安のツアーで行くと、ここのホテルになる場合が多い…らしい)と直接繋がっている。いやあ、ここは本当に穴場ですよ。あまり教えたくはないが、マカデミアナッツといった、メジャー級なみやげ物(要するにグアムならどこの店でも売っている)や、有名ブランド物の香水など、ここがいちばん安かったです。すぐ隣がDFSなのに何故ここまで値段が違うの?と不思議な気持ちになります。まあ品物の豊富さや、セレブ的な店構えといったら断然DFSの方が上だが、JPストアでは気軽に物が選べるし、ここでは店員がしつこく付きまとってくることもないため、自分のペースで買い物ができるのも(特に私みたいなタイプの人間には)魅力的です。それとも時期によって値段は刻々と変化していっているのだろうか…これはグアムに来るたびにチェックを入れておきたい事柄である。

 夜ご飯は、グアムに来る時の機内誌に紹介されていたイタリア料理屋「セレノズ」に行った。ここはオハナベイビューグアムというホテルの1階?にあって、その名の通り湾を見渡せる丘の中腹にある。しかし景色は道路を隔てて向こうなため、ダイレクトには景色は伝わってこなかった気がする。だが、ここのホテルの上階などは素晴らしい眺めなんだろうなとも思う。もちろん、味は文句なく美味しく、グアムの最後の夕食に相応しいものであったと言えるだろう。

  2004年2月14日(5日目)

 いよいよ最終日になってしまった。しかし帰りの飛行機は13:00ぐらいの出発で、ホテルでの集合時刻も11:30前後と、結構ゆっくりめなチェックアウトとなった。これはギリギリな時間でもなんでもない。なんせ空港までバスで10分くらいなのだから。
 さて、我々はこの時間を利用してホテルの周りを歩いてみることにした。ちょっとした道が結構長めに延びており、時折色々な草花に囲まれたような道にもなったりした。実はこのヒルトンは、テーマみたいなのがあって、「自然との共存」というものにとても力を入れている。そういえば部屋には、ホテル敷地内の草木や花について説明された「Nature Guide」という小冊子が置いてあった。また、これからは「チャモロ人の文化」についての本も置かれるという。
 今グアムではホテルエリアの開発が進んでいて、15年前とはえらい違い、まるでミニハワイのようである。が、そのすぐ横には素晴らしい自然も残っている。恐らくここ何十年と基本的には変わってないと思う。とにかくその2つの共存、それがグアムであると言えるかもしれない。だが日本人のほとんどは便利なホテルエリアだけにとどまっていて、なかなか自然のほうのグアムを見てくれない。そんな中、ヒルトンは自然と触れ合う事の大切さ、そして楽しさを教えてくれる貴重なホテルだと言えるのではないかと強く思った。
 グアムから飛行機で3時間半後には日本。あっという間に戻ってきてしまった感じだが、こんな魅力的な島に私達日本人はいつでも気軽に行けるんだということを、改めて感謝しなければいけないような気がしてならなかった。


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